プログラムを作らずに壁紙ビデオ レンダラを動かす

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このプログラムは単なるフィルタなので,単体では動作しません.動作させるためには,フィルタを使うプログラムを作らなければなりません.とりあえず,ちょっと動かしてみたいだけの方は,わざわざプログラムを作って試してみる気にはならないでしょう.
DirectX SDK をお持ちなら,SDK に入っている GraphEdit を使えば簡単に動かすことができますが,その他に,マルチメディア プレイヤーを使って動かす方法もあります.

この目的のために使用できるプレイヤーは,ビデオ出力に DirectShow のレンダラ フィルタを使用できるもので,システムに登録済みの任意のフィルタを選択可能なものです.そのようなプレイヤーがあれば,出力先としてこのプログラム(フィルタ)を選択することで,動かすことができます.
一例として,Gabest さん作のフリーウェアである Media Player Classic を使う場合の設定の仕方を書きます.
なお,ここでは Media Player Classic 6.4.9.0 について書いています.他のバージョンでは設定の仕方が異なるかも知れません.

まず,壁紙ビデオ レンダラ フィルタをシステムに登録します.
(例)
>C:¥WINDOWS¥system32¥regsvr32 wallpapr.ax
次に,Media Player Classic でこのフィルタを使用する設定を行います.

(1) Media Player Classic のメニューの View − Options で現れる設定画面の External Filters 項目を選択します.


(2) Add Filter ボタンを押して現れる画面で,Wallpaper フィルタを選択します.


(3) Wallpaper フィルタに対して Prefer を選択します.


これで,ビデオが壁紙ビデオ レンダラで表示されるようになります.ただし,すでにメディアを開いている状態で設定を変更した場合,現在のメディアの再生には変更が反映されないようなので,その場合は,設定を変更した後メディアを開き直してから再生してください.

なお,GraphEdit を使うにせよマルチメディア プレイヤーを使うにせよ,表示方法と表示位置はデフォルト状態になります.他の表示方法,表示位置を試すには,専用のプログラムを作らなければなりません.